【風俗トラブルと個人情報】
風俗店とトラブルを起こしてしまった場合、風俗店側に運転免許証のコピーを渡して、氏名、電話番号、住所、勤務先の名称、勤務先の連絡先等の個人情報を全て伝えてしまうものです。これはある意味仕方がないことです。
風俗店としても、そのような問題のある者に対しては、その後の請求以外に「出入り禁止」という大義名分もあるので、トラブルを起こした者が再度、風俗店を訪れた場合、同一人物か判断する材料として必要であり、且つ、個人情報を知られた人物はもう二度と訪れないだろう、という防衛意思も存在します。
通常の風俗店なら、これで問題ありませんが、一部の悪徳風俗店になると、取得した個人情報を悪用して、架空請求等の詐欺行為に利用するので注意が必要です。
また、風俗嬢も自分の彼氏と組んで「あれから精神的におかしくなった。責任を取って！」と延々と被害が続くのも、全ては個人情報を知られているからです。
【風俗店トラブルと架空請求】
架空請求とは、本来であれば払う必要のない費用＝架空の費用を請求して現金などをだまし取る詐欺行為のことです。
風俗店トラブルと架空請求とは、聞きなれない言葉だと思います。通常の風俗店とは無関係だと思います。
ただし、悪徳風俗店でトラブルを起こしてしまった場合は注意が必要です。
その理由として風俗店側に運転免許証のコピーを渡して、氏名、電話番号、住所、勤務先の名称、勤務先の連絡先等の個人情報を全て伝えてしまっている上、被害者自身が風俗店でトラブルを起こしているという後ろめたさから、相手方の話を鵜呑みにしてしまい、「償わなければならない」という気持ちになってしまうからです。
架空請求の対策としては「無視できるものは無視する」というスタンスでいいと思います。ただし、無視できないものもあります。それは、架空請求業者（この場合は悪徳風俗店）に個人情報を知られている場合です。架空請求業者に対する対応を下記に記します。
【個人情報を知られてしまった場合の架空請求業者に対する対策】
（大阪市消費者センターのホームページより引用）
①自分からは絶対に連絡を取らないこと
連絡を取ったために脅迫的な請求をされたり、まだ知られていない個人情報を引き出されて別の手段で請求されたりする危険があります。架空請求の被害の多くが、この事例に当てはまります。②相手方の請求には絶対に支払わずに無視すること
一度でも支払いに応じてしまうと、名目や請求元を変えて次々と請求がくることになります。一度支払いに応じた場合は、悪徳業者のカモリストに登録されます。被害者の性格（断れない性格）から考えて、もはや、個人では対処できないと思います。必ず法律家と代理人契約を締結する等、早急な対処が必要です。③過去に利用したサイトの料金請求だと勘違いしないこと
過去に利用したものとか家族が利用した料金の請求だと勘違いしたり、そのような事業者との関わりを避けようとしたりして、安易に支払いに応じてはいけません。もちろん、一度でも支払ってしまった場合はカモリストに登録されます。④パソコンや携帯電話に来たメールを開いただけで利用料金を請求された場合
・メールを開いたり特定のサイトにアクセスしただけでは有料サイトの利用契約が成立したとは言えません。毅然とした態度で無視することです。
・無料だと思って利用していた場合や、利用を申し込む意思がないのに誤って申し込み操作をしてしまった場合は、錯誤による契約の無効を主張することも可能です。しかし、悪質な請求をする「架空請求事業者」の多くは、契約が成立していないことや錯誤無効を主張しても聞き入れてくれないことがほとんどで、むしろ連絡を取ることで新たな個人情報を相手に教えてしまう危険があるので、相手にせず無視することです。⑤架空請求業者によるしつこい請求にはメールアドレスや携帯電話の番号を変更すること
架空請求業者から何度もしつこい請求がある場合は、相手のメールアドレスを受信拒否設定したり、自分のメールアドレスを変更したりすること。
携帯電話の番号のみを知られている場合でも個人情報の漏洩に発展する可能性はあるようですので、個人的には変更することをお勧めします。
・送られてきたはがきやメールは証拠としてしばらく保存すること。ただし、子どもなどが誤操作して相手につながないように注意すること。
【個人情報の重要性】
上述の通り、架空請求業者対策で最も重要なことは「個人情報の漏洩の対策」になります。架空請求業者は個人情報が知られていなければ請求行為を起こすこと自体ができないので、被害にも遭わなくなります。個人情報というものは、つい１０～１５年くらい前までは会社、学校で当たり前に配布されていたものです。しかし、現在は非常に重要な物として位置づけられ、個人情報が流出した場合、企業は損害賠償責任を負うまでにいたりました。
この個人情報流出による被害はなんといっても架空請求業者の存在に尽きます。
個人情報を利用した彼らの請求行為、支払わない場合の嫌がらせ行為による被害が、「個人情報は知られてはいけないもの」という世の中にしてしまったといえます。
個人情報を守る法律である個人情報保護法も施行され、法律上も、今の日本は完全に「性悪説」（人間は生まれながらの悪人であるので、悪人対策として法は存在する）を主体として起案されるように変わりつつあります。
個人情報というものがどれだけ重要かを示すもので日本でも最大手の保険会社が「個人情報漏えい保険」という新しい保険を産みだすにいたりました。
余談ですが、この「個人情報漏えい保険」は企業を被保険者とする形態を取っており、企業が保管していた個人情報が漏洩し企業が損害賠償責任を被る場合の損害賠償額、謝罪広告掲載費用、お詫び状作成費用等の費用を捻出するものです。
【絶対に知られてはならない個人情報 ベスト３】
- ①職場の連絡先
架空請求業者・ヤミ金業者が最も重要視する情報です。職場に何度も連絡をして執拗に嫌がらせを行います。被害者は会社の人に迷惑を掛けたくないという一心で言われるがままに支払うことになります。
特に、大企業に勤務している方、金融機関に勤務している方、公務員、学校関係者、医師、等の方達は職場の名称を知られることすら危機感を覚えるべきです。
架空請求業者・ヤミ金業者等にとってこれほど格好のカモはいないからです。また、業者によっては実際に職場に押しかけてきます。結果的にこの方法が一番人の弱みをつけると共に、即金、且つ、大金に繋がるからです。 - ②自宅（実家）の電話番号
オレオレ詐欺を代表とする架空請求、悪徳会社の勧誘は自宅の電話番号に掛けてきますのである意味、最も重要な情報です。
また、トラブルが生じている場合は、その内容を一人暮らしならともかく、両親や奥さんに知られたくはないものです。
「家族に知られてしまう」「家族に迷惑をかけたくない」という人間の心理をつき、それを元に嫌がらせによる恐喝をかけてくるケースがあります。
（例：風俗店でトラブルを起こした場合） - ③自宅（実家）の住所
闇金業者が自宅に押しかけてくる、という話は実際に行われていますが、架空請求業者等が自宅に押しかけてくる可能性はほぼありません。
ただし、架空請求業者以外の悪徳業者は自宅に押しかけてきますし、自宅の住所を知られてしまうと、近所に対する嫌がらせをされる可能性があります。この手段は闇金業者がよく使う手口です。そして、風俗店でトラブルを起こした場合も、風俗店従業員、風俗嬢とその彼氏などが押し掛けてくることはよくあることです。
《総括》
上記重大な個人情報ベスト３に共通することは「自分だけでなく他人にも迷惑が掛かってしまう。他人にもトラブルが知られてしまう」という人間の持つ弱みを突いた個人情報である、ということです。メールアドレスが知られたところで、無視さえしておけば、他人に迷惑も掛からないし、知られることもありませんので、架空請求業者や詐欺師達からの被害という点では、さほど、重要な個人情報ではない、ということです。
【架空請求（この場合は悪徳風俗店）と個人情報】
「個人情報の漏洩」がどれだけ被害につながるか分かったのではないかと思います。そして、悪徳風俗店とトラブルを起こした場合、被害者は大抵、運転免許証をコピーされ、氏名、電話番号、住所、勤務先の名称、勤務先の連絡先など、全ての個人情報が知られていることになります。
その後、悪徳風俗店から連絡がきた場合や風俗嬢の家族や恋人を名乗る人物が現れた場合は要注意です。彼等は手段を選ばない人物が多いので、実際に職場や自宅に押しかけてくる可能性があります。
この場合、早急に法律家に依頼をして万全の状態にしておくことをお勧めします。
誰にも相談できず、一人でお悩みの方、ぜひご相談ください！
