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デリヘル店への代金返還請求トラブル

【デリヘル店への代金返還請求とは】

男性客が風俗店とトラブルを起こした場合は、男性客が自身に非があるトラブルを女性従業員と起こしてしまい、風俗店側から責め立てられ、法律家に依頼をして交渉をお願いする、というようなケースが通常です。具体的にはデリヘルでの本番トラブルです。

しかし、実際にある質問では男性客が「デリヘル店に支払ったお金の返還請求をしたい」という問い合わせが非常に多く見受けられます。

【デリヘルのシステム】

デリヘルは最初に風俗店に料金を支払ってから、男性客はホテル等に待機をしていて、後になってデリヘル嬢がサービスをしに訪れる先払いシステムです。無店舗型のデリヘルでは訪れたデリヘル嬢に料金を支払うシステムもあります。

支払う代金はデリヘル店によって異なりますが、およそ1万5000円から2万円くらいが相場だと思います。

実際に女性従業員が部屋にたどり着き、時間内に定められているサービスをすることによって終了します。

しかし、男性客から「サービスを受けられなかったのでデリヘル店に支払った代金の返還請求をしたい」という問い合わせをよく受けますので、実際に受けた質問事例を紹介したいと思います。

【実際に問い合わせを受けた事例】

  • @デリヘルを利用しようと思い、指名した後、料金を支払って、ホテルで待ってて、女性従業員が到着したが、指名した女性とはまるで違う女性だった。怒って追い返して、デリヘル店に文句を言ったが、「同一人物ですので、代金は返しません!」と言われた。
  • Aデリヘルを利用しようと思い、指名した後、料金を支払って、ホテルで待ってたが、なかなか女性が到着せずに、ホテルの休憩代金の時間が過ぎてしまったのに女性はまだ到着しない。休憩を延長しても来るか分からないので、キャンセルしようと思った。ホテル代金を返せとは言わないが、サービスを受けていないし、遅れた原因はデリヘル店側にあるので、代金を返してくれるように伝えたら「今、向かっていたところです。お客様の都合でのキャンセルですので代金は返しません」と言われた。
  • Bデリヘルを利用しようと思い、料金を支払った。指名はしなかったが、実際に来たデリヘル嬢が好みではなかったので、デリヘル店に交換を申し出たところ、デリヘル店も交換を認めた。しかし、どれだけ待ってもデリヘル嬢は来ない。再度デリヘル店に電話をしても、うるさそうに「今、出るところです」と言われるだけで、ホテルのチェックアウトの時間が迫ってきた。このままだと、来ないと思うのでキャンセルをして代金を返してもらいたい。

【デリヘル店への代金返還請求は可能か?(法律編)】

上記事例のような場合、@、Aはデリヘル店側に全面的に非があります。Bは男性客に原因があるようですが、女性の交換をデリヘル店が認めているので、法的には追認が認められそうな気がします。共通しているのは、全ての事例で男性客はデリヘル嬢からサービスを受けていません。この場合、デリヘル店に対して債務不履行に基づき解除権を行使できます。したがって、理論上はデリヘル店への返還請求が可能です。

【デリヘル店への代金返還請求は可能か?(実務編)】

では、実際に男性客がデリヘル店に代金返還請求を主張したとして、デリヘル店は素直に返してくれるのでしょうか?

店舗の従業員ではないので、店舗に聞かなければわかりませんが、おそらくデリヘル店が素直に代金を返還してくれることはないのではないかと予想します。

では、警察にそのことを訴えたらどうなるのでしょうか?

警察によって対応は異なりますが、おそらく、相手にしてくれないのではないでしょうか。風俗店を利用しようという行為は体裁上、そのような扱いを受けることがある、ということです。

では、法律家に依頼して代金の返還請求をしたらどうなるのでしょうか?

実際に依頼を受けたことがないので分かりませんが、確実に言えることは費用対効果が伴わないということです。

デリヘル店に支払った代金は1万5000円〜2万円が相場だと思いますが、法律家が代理契約を受任する場合、おそらく、その10倍くらいが、受任費用としての相場だと思われます。したがって、1万5000円〜2万円を取り戻すために受任を受ける法律家は存在しないと思います。

結論として、このような場合、泣き寝入りするしかないと思われます。あまり、しつこく返金を主張すると、それこそ、風俗店から強い口調で脅されトラブルに発展する可能性もあります。

こういった理由からも風俗店を利用する際はなるべく、優良店を利用することをお勧めします。


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司法書士

古城健一

東京司法書士会
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第 801050号


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